経験効果(読み)けいけんこうか(英語表記)experience effect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経験効果」の意味・わかりやすい解説

経験効果
けいけんこうか
experience effect

1972年,ボストンコンサルティンググループが発見した経験則で,通常,ある製品の累積生産量が2倍になるごとにトータル・コストが 20~30%の率で低減するというもの。経験効果の源泉には,習熟による作業能率の向上 (学習効果) ,作業の専門化と方法の改善,新しい生産工程の導入,生産設備の能力向上,製品の標準化,資源ミックスの改善などが考えられる。この経験則から,低価格政策によって市場占有率を拡大し,累積生産量を増大させることでコスト優位性が獲得できることが示唆される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android