翕如(読み)キュウジョ

デジタル大辞泉 「翕如」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐じょ〔キフ‐〕【×翕如】

[形動タリ]音律声調などがよくそろっているさま。
「―たる声の中に、布留ふるの神宝を出だし奉るに」〈太平記・三九〉

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精選版 日本国語大辞典 「翕如」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐じょ キフ‥【翕如】

〘形動タリ〙 (「翕」は、集まる、合うの意)
多くのものが一つに集まりあうさま。翕然。
音楽の声調、音律などのよく合うさま。
※太平記(14C後)三九「幄屋(あくや)乱声(らんじゃう)を奏す。翕如(キウジョ)たる声の中に」 〔論語八佾

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普及版 字通 「翕如」の読み・字形・画数・意味

【翕如】きゆう(きふ)じよ

諸楽器の吹奏がいっせいにはじまるさま。〔論語、八〕始めて作(おこ)るや、翕如たり。之れを從(はな)つや、純如たり、如(けうじよ)たり、繹如(えきじよ)たり。以てる。

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