デジタル大辞泉
「膈」の意味・読み・例文・類語
かく【×膈】
1 胸と腹の間。
2 胃が物を受けつけず吐き戻す病気。膈の病。
「うち食はん事難くやありけん、ものくさくなりて死ぬべき時に、―といふ病者と思ひしか、と云ひけるを」〈仮・仁勢物語・上〉
かく【膈】[漢字項目]
[音]カク(漢)
胸部と腹部の間。「横膈膜・胸膈」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
かく【膈】
〘名〙
②
飲食物が胸の下につかえて吐く病気。今日の
胃癌(いがん)にあたるという。
膈症。かくびょう。かくやみ。かくや
まい。かくのやまい。
※
日葡辞書(1603‐04)「Cacu
(カク)〈訳〉胃が食べた物を留め得ないために吐き出す病」
※俳諧・類船集(1676)波「
(カク)といふ病
(やまひ)は堪
(たへ)がたきものとや」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報