膳・膳夫(読み)かしわで

精選版 日本国語大辞典 「膳・膳夫」の意味・読み・例文・類語

かしわ‐で かしは‥【膳・膳夫】

〘名〙 (「で(て)」は、する人の意)
古代宮中食膳調理をつかさどった人。柏の葉を食器として用いたところからいう。→膳部(かしわでべ)
古事記(712)上「櫛八玉神、膳夫と為りて、天の御饗を献りし時に」
中世寺院で、食膳調理のことをつかさどった職制。
※養和二年後七日御修法記(1182)「又膳職掌来云。近年諸国無所済之間。仏供調備無後償。為膳無為術事也」
③ 食膳を供すること。また、その食膳。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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