色節(読み)イロフシ

デジタル大辞泉 「色節」の意味・読み・例文・類語

いろ‐ふし【色節】

晴れがましい行事。また、その折。
下仕しもつかへ、手振りなどが具し行けば、―にいでたらむ心地していまめかし」〈かげろふ・上〉
色調色彩
よろづの物の綺羅、飾り、―も、夜のみこそめでたけれ」〈徒然・一九一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「色節」の意味・読み・例文・類語

いろ‐ふし【色節】

〘名〙
① (形動) 晴れがましいこと。きらびやかで派手なさま。また、そのような行事、出来事
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「かくて此の寺には、けふのいろふしにて、けしからぬいと多かり
② =いろ(色)(一)(二)⑦
※虎明本狂言・鉢叩(室町末‐近世初)「皆々同音いろふし いでいでさらば、うたひまひて、こうばい殿をすずしめん、すずしめん」
③ さまざまにことばをついやすこと。また、その人。
※玉塵抄(1563)一七「ここらに太名の中間の色ふし庄村の定づかいもよをしの心ぞ」

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