藤原邦子(読み)ふじわらのくにこ

朝日日本歴史人物事典 「藤原邦子」の解説

藤原邦子

生年生没年不詳
平安末期の女房。権大納言藤原邦綱の娘。父が高倉天皇の乳父となったことにより,未婚でありながらも天皇乳母となった。典侍となり従三位に叙されて 別当三位と呼ばれた。高倉天皇の側近として勢威があったようで,そのことは,徳大寺実定が妻に迎えようとしたのを,その威が増すのをきらった平清盛が阻止した話によく表れている。

(秋山喜代子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原邦子」の解説

藤原邦子 ふじわらの-くにこ

?-? 平安時代後期の女官
藤原邦綱の娘。六条天皇,高倉天皇の乳母をつとめる。永万元年(1165)典侍となり,のち従三位。別当三位とよばれた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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