西興部(読み)にしおこっぺ

改訂新版 世界大百科事典 「西興部」の意味・わかりやすい解説

西興部[村] (にしおこっぺ)

北海道北部,網走支庁紋別郡の町。人口1135(2010)。北見山地中にあり,大半が山地である。1904年長野県人が入地したが,本格的な開拓は21年に興部川沿いに名寄本線(現在は廃線)が開通してからである。興部川と藻興部(もおこつぺ)川の狭い傾斜地にわずかに農耕地が開ける。第2次大戦後,畑作から酪農への転換を図り,現在は酪農が基幹産業となっている。南西端のウエンシリ岳(1142m)は北見山地の山々やオホーツク海を望む雄大な眺めとお花畑で知られ,山腹には藻興部川が万年雪をくりぬいてつくった氷のトンネル奇勝がある。国道239号線が通じる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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