軍事心理学(読み)ぐんじしんりがく(英語表記)military psychology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「軍事心理学」の意味・わかりやすい解説

軍事心理学
ぐんじしんりがく
military psychology

軍事行動についての種々の心理学的問題を研究し,かつその応用を目指す心理学。兵員選抜適性訓練に関する問題や,敵国に対する神経戦のための宣伝,文化工作,態度変容の問題などをその研究対象とする。一つの体系というよりも,感覚,知覚,学習,動機づけ,個体差,異常心理,集団力学,社会心理学など,心理学の広範な分野に関連した応用的な心理学的研究の総称。日本ではかつては戦場心理学,特に第2次世界大戦中は国防心理学の名で呼ばれたが,現在ではこれらの名称はあまり用いられない。人間工学航空心理学もその主要な部門の一つとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android