農業病(読み)のうぎょうびょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「農業病」の意味・わかりやすい解説

農業病
のうぎょうびょう

農作業の過程でかかる病気をいう。次の3種類がある。 (1) 農夫症 農作業の過労からくる腰痛,しびれ,めまい肩こり心悸亢進などの症状で,放置すれば早老持病の原因になる。 (2) ハウス病 ビニルハウス栽培者に起る病気で,ハウス内の高温多湿と通気不良,細菌,病害虫の温床による感染,窮屈な姿勢による作業から,腰痛,めまい,頭痛,疲労感を訴える症状。 (3) 農薬中毒 農薬施用による中毒で,恐ろしいのは毒性中毒の体内蓄積による慢性中毒と,母体に蓄積された毒性中毒の胎児への移行である。

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世界大百科事典(旧版)内の農業病の言及

【農村医学】より

…すなわち,農業という職業,農家という生活慣習,そして農村という環境である。それらに対応する健康障害は,それぞれ〈農業病〉〈農家病〉〈農村病(狭義の)〉となる。農業病は,産業衛生でいう職業病および労働災害に相当するものであり,農作物・家畜によるもの,農耕地(田,畑,山林)の不潔によるもの,農作業の過労(とくにその〈かがまり仕事〉)が関係するもの,農機具・家畜による事故,農薬・肥料によるものなどがあげられる。…

※「農業病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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