逸早し(読み)イチハヤシ

デジタル大辞泉 「逸早し」の意味・読み・例文・類語

いち‐はや・し【逸早し/逸速し】

[形ク]《「いち」は、勢いのはげしい意の接頭語、「はやし」は、激しい、鋭いなどの意》
霊威霊験が著しく恐ろしい。
熱田神あつたのかみ、―・くおはしまして…やがてたち所に、罰せさせおはしましければ」〈宇治拾遺・三〉
情け容赦ない。はげしい。
「―・き世のいと恐ろしう侍るなり」〈須磨
気性がはげしい。気が強い。
「后の御心―・くて」〈賢木
すばやい。
真言院の律師一人、―・く読む」〈宇津保・国譲下〉
気が早い。
「いまだ御五十日いかだにきこしめさぬに、―・き御もてなし、めずらかなり」〈増鏡おどろの下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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