デジタル大辞泉
「鋭い」の意味・読み・例文・類語
すすど・い【▽鋭い】
[形][文]すすど・し[ク]
1 動作が機敏である。すばしこい。
「―・い馬かは知れませぬが優美な毛色ではありません」〈露伴・暴風裏花〉
2 機をみるに敏である。するどく賢い。また転じて、言動に抜け目がない。わるがしこい。
「そう云やどこか眼の中に、―・い所があるようだ」〈芥川・鼠小僧次郎吉〉
「若年の時より―・く、無用の欲心なり」〈浮・胸算用・五〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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するど・い【鋭・尖】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]するど・し 〘 形容詞ク活用 〙 - ① 勇ましくてつよい。精鋭である。
- [初出の実例]「周瑜等いかにもするとき武者を遣して、皷をうって雷動して進む也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
- ② 非情である。冷淡である。つれない。とげとげしい。
- [初出の実例]「めのと夫婦に立わかれ、しかもするどき尼寺に、ばうぜんとしておはします」(出典:浄瑠璃・猫魔達(1697頃)三)
- ③ 勢いが激しい。とげとげしい。きびしくて、心に突きささるような感じである。
- [初出の実例]「早追っかけよとするどき詞、聞くよりすっくと立上り」(出典:浄瑠璃・日高川入相花王(1759)四)
- ④ はやい。物事が支障なく速やかに行なわれる。
- [初出の実例]「きのうわするどう御つきなされましてめでたうぞんじまする」(出典:重刊改修捷解新語(1781)八)
- ⑤ とがっている。鋭角的である。鋭利である。〔和英語林集成(初版)(1867)〕
- [初出の実例]「獅子の足には、鋭き爪ありて」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉六)
- ⑥ 感覚が鋭敏である。感覚がこまやかで、すばやく的確に本質をとらえるさま。
- [初出の実例]「疳(かん)の鋭(スル)どい代助は、三千代の言葉を聞くや否や、すぐ其用事の何であるかを悟った」(出典:それから(1909)〈夏目漱石〉四)
鋭いの派生語
するど‐さ- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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