野間岳(読み)のまだけ

日本歴史地名大系 「野間岳」の解説

野間岳
のまだけ

野間半島の西端近く、笠沙町の西部にある山。標高五九一・一メートル。裾野が海岸まで延びて海に入る。八合目付近まではややなだらかだが、上部は屹立している。第三紀末から第四紀初めに活動した古期火山群の一つで、輝石安山岩からなる。山腹ヘゴシイカシなどの常緑広葉樹林が広がる。海上から見ると陸地に屹立していることから、沿岸航路の目標とされてきた。とくに中国の貿易船が長崎に来航するようになると、航海の安全祈願およびその感謝のために、山頂の野間権現宮(現野間神社)に娘媽神が祀られた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典・日本の観光資源 「野間岳」の解説

野間岳

(鹿児島県南さつま市)
かごしま よかとこ100選 四季の旅指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の野間岳の言及

【野間半島】より

…川辺郡笠沙町と大浦町に属する。花コウ岩,安山岩などの火山岩からなり,最高点の野間岳(591m)は海上交通の標識の役割を果たしてきた。東岸はリアス海岸,西岸は断崖で,野間岬の基部には陸繫のとき取り残された野間池がある。…

※「野間岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」