ギリシア南部のサロニコス湾に浮かぶ面積約85km2の島。現在名アイーナAíyina(Aígina)。変化に富む地形と良好な気候のため保養地として発展,また,ピスタチオ,オリーブ,ブドウなどを産し,陶器製造も行われている。出土品により新石器時代の人類の居住が確認されているが,ギリシア人は前2000年ころからここに定住した。前8世紀ころより海上に進出し,海運力を高め,後にアテナイとの対立を招いた。陶器・青銅器製造で知られ,またギリシア世界で最初に貨幣鋳造を行った。サロニコス湾を望む丘陵上のアファイア神殿は前6世紀末か5世紀初めの建設で,アルカイク期後期の最も完成された様式の神殿といわれ,1950年代末に再建された。古代都市跡は島の北西部にあり,アポロン神殿(一時アフロディテ神殿とされていた)が見られる。
執筆者:桜井 万里子
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