20世紀西洋人名事典 の解説
アイザック・バシェヴィス シンガー
Isaac Bashevis Singer
1904.7.14 - 1991.7.24
米国の小説家。
ポーランドのラジミン生まれ。
1935年にアメリカへ渡り’43年に帰化した。イディッシュ語新聞「フォワード」の編集の傍らイディッシュ語で創作をして、ほとんどの作品が英訳されているという特異な作家である。ポーランドのユダヤ村落の歴史、庶民の生活を描き、寓話や風刺の手法を駆使して、神と悪魔、賢と愚など相反する価値の並存する状況を設定して独自の世界を築き上げている。代表作に「ゴライの悪魔」(’55年)、「短い金曜日」(’64年)、「ある愛の物語」(’72年)などがあり、’78年にノーベル文学賞を受賞した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報