…彼らはこの珍奇にして美味なるものに接して驚倒したらしい。正使新見豊前守の僕従であった柳川兼三郎は,その〈アイスクリン〉の美味をたたえ,〈是を製するには,氷を湯にてやわらかくなし,其後物の形へ入れ,又氷の間へ入れて置く時は氷のごとくなると云ふ,尤も右の氷をとかしたる時なま玉子を入れざれば再び氷らずと云ふ〉と,ほほえましい文章を書き残している。1869年(明治2)に横浜で初めて売り出されたが,まだ外人相手のもので,一般に普及するにはそれから30年ほどかかった。…
※「アイスクリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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