改訂新版 世界大百科事典 「アエクイ族」の意味・わかりやすい解説
アエクイ族 (アエクイぞく)
Aequi
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…前500年前後に山を下り,リリ川付近の諸都市に定住したオスク・ウンブリア系の古代イタリア山地民。同系のアエクイ族と結んで先住民諸都市に脅威を与え,ラテン人とローマ市の同盟(カッシウス条約)を招いた点で,ローマによるラティウム統合を準備したといえる。アエクイ族の壊滅後は漸次後退を余儀なくされ,ラテン同盟戦争の際にも同盟側に加わって敗北(前338),以後ローマ国家に吸収された。…
… このように身分闘争において貴族が譲歩し続けたのは,この時期の近隣諸種族との戦争のゆえであった。前5世紀には北方のエトルリアの圧迫は続き,ラテン諸都市との戦争もあり,他方サビニ人,アエクイ族,ウォルスキ族など東方の山地帯に拠る諸種族のラティウム平原地帯への進出と戦わねばならなかった。世紀末にはこれらを押し返し,前396年には最強のエトルリア都市ウェイイを攻略した。…
※「アエクイ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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