アメーバの一種であるアカントアメーバが角膜に感染して起こる病気で、まれですが、角膜の感染症のなかでは最重症です。
アカントアメーバは通常なかなか感染を起こしませんが、多くはアメーバで汚染されたコンタクトレンズを使用することによって生じます。
非常にゆっくりと進行しますが、他の感染に比べて眼の痛みが非常に強いのが特徴で、涙もかなり出ます。また、白目の充血も非常に強くなります。視力の低下は初期は軽度ですが、徐々に見にくくなり、進行すると重度の視力障害となります。
角膜の悪くなっている部分をこすり取って、アカントアメーバを検出しますが、特殊な病原体であり、また、めずらしい病気であるだけに、大きな総合病院でも検査が困難なことが多い点が問題になっています。
アメーバに対する特効薬がないため、抗真菌薬を使用しますが、それに加えて感染した角膜表面を何度も削る治療を併用する必要があります。
根治には何カ月もかかることがまれではありません。
アメーバは非常に感染しにくい病原体であり、正しくコンタクトレンズを使用している場合に感染することはあまりありません。しかし、いったん感染すると、診断・治療は困難を極めます。この病気はそうならないように予防すべき病気といえます。
細菌性角膜炎、角膜真菌症、コンタクトレンズと眼感染(コラム)
井上 幸次
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
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