アケボノアゲハ(読み)あけぼのあげは

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アケボノアゲハ」の意味・わかりやすい解説

アケボノアゲハ
あけぼのあげは / 曙揚羽
[学] Atrophaneura horishana

昆虫綱鱗翅(りんし)目アゲハチョウ科に属するチョウ。台湾特産の美麗なアゲハの一種。高地性の種で1000メートル以上の山地に分布し、とくに1500~2000メートルの地域に多い。秋季には300~400メートルの低山地でみつかった若干の例がある。はねの開張は110ミリメートル内外。雄のはねの表は光沢のある黒色、後ろばね裏面の外半は美しい桃赤色で著しい特徴があり、世界的にも類似のものがない。雌は雄に比べてはねの地色、桃赤色部の色彩淡い成虫の発生期は7~8月で、秋季にみられる少数個体は生き残りか、部分的な第2化(2世代目)であろう。幼虫の食草はウマノスズクサ科のタイワンウマノスズクサである。

白水 隆]

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