精選版 日本国語大辞典 「アザゼル」の意味・読み・例文・類語 アザゼル ( Azazel ) ユダヤの荒野に住むという悪霊。贖(あがな)いの日に、祭司アロンは、民の罪を負わせたヤギをそのもとへ送ったという。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「アザゼル」の意味・わかりやすい解説 アザゼルAzazel 〈スケープゴート〉の典拠として〈アザゼルの羊〉の形での引用が一般的な聖書中の語。旧約聖書《レビ記》16章に贖罪行事とのかかわりで言及があるが,アザゼル自体の解釈は古来分かれている。《七十人訳聖書》(旧約)はこれを追放される羊と見,ラビ文献は羊の追放場所と解するが,今日の研究者はふつうこれを羊の受取手としての荒野の毛深い魔物と理解している。旧約外典の一部では,アザゼルは堕落天使の指導者である。執筆者:並木 浩一 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報