アザミゲシ(読み)あざみげし(その他表記)prickly poppy

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アザミゲシ」の意味・わかりやすい解説

アザミゲシ
あざみげし / 薊芥子
prickly poppy
devil's-fig
[学] Argemone mexicana L.

ケシ科(APG分類:ケシ科)の耐冬性一年草。熱帯アメリカ原産。葉はアザミに、花はケシに似るので、この和名がある。葉は鋭くとがる刺(とげ)をもち、羽状尖裂(せんれつ)し、葉面に白斑(はくはん)が葉脈に沿って入る。高さ60~80センチメートル。初夏淡黄色または橙黄(とうこう)色の径7~8センチメートルの花を開く。花弁は4~8枚で薄く、落花しやすい。果実には刺がある。おもに花壇用に栽培される。一つの花の期間は短いが、次々と咲き続ける。通常は箱に秋播(ま)きとし、直根性で移植に弱いので、幼苗のとき鉢に仮植え後、定植して戸外で越冬させる。生育力が旺盛(おうせい)で栽培しやすい。

[山口美智子 2020年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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