アデノシン5′-二リン酸(読み)アデノシンニリンサン

化学辞典 第2版 の解説

アデノシン5′-二リン酸
アデノシンニリンサン
adenosine 5′-diphosphate

adenosine 5′-(trihydrogen diphosphate).C10H15N5O10P2(427.21).略号ADP.アデノシン 5′-ピロリン酸エステルともいう.生体エネルギー代謝,リン酸代謝に重要である.アデノシントリホスファターゼ作用によりATPから生成し,また逆反応でATPになる.ほかのヌクレオシド二リン酸と同様に,ポリヌクレオチドホスホリラーゼの作用により核酸中に取り込まれる.ATPの酵素分解により調整することもできるが,アデノシンやAMPリン酸化により合成される.二ナトリウム塩は二水和物として結晶する.λmax 259 nm(ε 15.4×103,pH 7.0).[CAS 58-64-0][別用語参照]アデノシン5′-三リン酸

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む