アドルフ・アイヒマン

共同通信ニュース用語解説 「アドルフ・アイヒマン」の解説

アドルフ・アイヒマン

ナチス・ドイツの親衛隊中佐。ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の際、ユダヤ人を強制収容所へ輸送する事業で中心的役割を担った。1906年にドイツ西部で生まれ、32年にナチス党に参加した。第2次大戦後、米軍に捕まったが脱走し、アルゼンチン潜伏裁判では「命令に従っただけ」と無罪を主張した。組織の方針に服従するだけの役人として「悪の陳腐さ」(哲学者ハンナ・アーレント)を体現する人物との評がある一方イスラエルでは「反ユダヤ主義」に共鳴し積極的にホロコーストに加担したとみる歴史家が多い。(エルサレム共同)

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20世紀西洋人名事典 「アドルフ・アイヒマン」の解説

アドルフ アイヒマン
Adolf Eichmann


1906.3.19 - 1962.5.30
ドイツの軍人
元ナチ親衛隊中佐,ゲシュタポ(ナチ秘密警察)ユダヤ人担当課課長。
ゾーリンゲン生まれ。
ナチス党学校に学ぶ。
別名リカルド クレメント
ナチス・ドイツにおけるユダヤ人絶滅の責任者として強制収容システムやガス室を実現。終戦で米軍に逮捕されたが脱走。ブエノスアイレスに潜伏しているのをイスラエル特務機関に発見され有罪判決で絞首刑になった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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