共同通信ニュース用語解説 「アドルフ・アイヒマン」の解説
アドルフ・アイヒマン
ナチス・ドイツの親衛隊中佐。ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の際、ユダヤ人を強制収容所へ輸送する事業で中心的役割を担った。1906年にドイツ西部で生まれ、32年にナチス党に参加した。第2次大戦後、米軍に捕まったが脱走し、アルゼンチンに潜伏。裁判では「命令に従っただけ」と無罪を主張した。組織の方針に服従するだけの役人として「悪の陳腐さ」(哲学者ハンナ・アーレント)を体現する人物との評がある一方、イスラエルでは「反ユダヤ主義」に共鳴し積極的にホロコーストに加担したとみる歴史家が多い。(エルサレム共同)
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