斜面を吹き上げる風。カタバチック風(斜面下降風)の反対語で、主として日射による局所的な加熱の影響で吹く。谷に吹く風は、日中は平地から谷あいに吹き込んでいく谷風と、谷の両側に沿って吹き上げる、この斜面上昇風(アナバチック風)とが合成されたものである。夜間は反対に谷あいから平地に吹き出してくる山風と、斜面下降風とが合成される。広域にわたる気圧場の変化が緩やかなときは、山岳地帯では以上のような風の日変化を示すが、低気圧の接近などに伴われ、総観的な気圧配置の変化が著しくなると、前述のような風の日変化には乱れが生じる。山の気象の経験者は、このようなことから、山岳地帯における天気の変化をある程度予報することができる。
[根本順吉]
半夏ともいう。七十二候の一つで,本来は夏至後 10日目から小暑の前日までをいったが,現行暦では太陽の黄経が 100°に達する日 (7月1日か2日) を半夏生とし,雑節の一つとして記載している。この頃半...