デジタル大辞泉
「アパメア」の意味・読み・例文・類語
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アパメア
Apamea; Apameia
ヘレニズム時代のオリエントの古代都市名。ギリシア名アパメイア。マケドニア王家の女性名に由来する。 (1) マエアンデル河畔のアパメア 現トルコのディナル。ヘレニズム時代のフリュギアに位置し,前3世紀にセレウコス朝シリアのアンチオコス1世によって設立された。当時の交通の要衝にあり東西貿易で重要な役割を演じた。ローマ帝国時代にはイタリア,ユダヤ貿易商人の拠点となった。3世紀以後は衰退し,1070年にトルコ軍に占領されその後地震で破壊された。 (2) オロンテス河畔のアパメア オロンテス中流域に位置し,セレウコス朝の物資供給の中心地。セレウコス1世によって設立された。ローマ帝国時代にも繁栄を続けたが,7世紀にササン朝ペルシアのホスロー2世によって破壊され,1152年地震に襲われた。 (3) ユーフラテス河畔のアパメア ゼウグマ (橋) とも呼ばれる。現トルコのビレシク。セレウコス1世が古代都市ティル・バルシップの近くに建設した都市。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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