アビ目(読み)あびもく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アビ目」の意味・わかりやすい解説

アビ目
あびもく

鳥綱の1目。この目Gaviiformesはアビ科Gaviidae1科だけからなる。アビ科は北半球の温帯以北に分布する4~5種を含む。潜水にきわめてよく適応した鳥で、繁殖期以外は主として海岸近くの海上で生活し、潜水して魚類を捕食する。外形態的特徴として、足は体の最後方につき、跗蹠(ふしょ)は側面が平たく、3本の前指は発達した水かきでつながる。翼は比較的小さく、尾羽は非常に短い。これらの特徴はカイツブリ目の特徴に近く、また骨格、解剖学的特徴もカイツブリ目に似る。この類似は、一般に潜水適応による単なる相似と考えられている。しかし、学者によっては両者の間に近い類縁があるとする。

[森岡弘之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「アビ目」の解説

アビ目

鳥綱の目。アビ科アビ属のみで構成される。水鳥であり、海洋に生息する。

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