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潜水 せんすい diving

翻訳|diving

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

潜水
せんすい
diving

水の中にもぐること。海中の魚介や海草をとるための素もぐり (裸潜水) は原始時代から行われ,現在も続いており,日本の海女の無給気潜水は代表的なもの。しかし,長時間潜水するためには,空気を補給しなければならず,このため水上または水中の特定施設から,ガスホースで呼吸ガスを供給する他給気潜水が行われるようになった。

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デジタル大辞泉の解説

せん‐すい【潜水】

[名](スル)水中にもぐること。「潜水して船底を修理する」

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世界大百科事典 第2版の解説

せんすい【潜水 diving】

潜水とは本来,人間が水中に潜ること(ダイビング)を指すが,潜水船を使用したり水中ロボットなど無人潜水機により作業する場合も含めていわれる。本項目では狭義の潜水と,その延長上にある活動について説明する。
[潜水技術の発展]
 あま(海女)のように素潜りで海産物をとることは古く紀元前から行われてきた。しかしその時間と水深はきわめて限られたものである。素潜りの世界記録としてはフランスマイヨールJacques Mayolが1976年にエルバ島沖で3分40秒間潜水し,水深100mに達したことがあるが,これはあくまで異例である。

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大辞林 第三版の解説

せんすい【潜水】

( 名 ) スル
水の中にもぐること。ダイビング。 「 -作業」 「 -して海底を探る」

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

潜水
せんすい
diving

人間が水中に潜ることであるが、潜水具を装備して水中活動をしたり、潜水器を使用して水中で作業をすることも含めて「潜水」とよばれる。
 もっとも基本的な潜水は、潜水器を用いずに自分の肺の空気だけで潜るスキンダイビング(素潜(すもぐ)り)で、職業的に魚貝類や海藻類などの海産物をとる海女(あま)(海士(あま))によって、古くから行われている。近年は、レジャーあるいはスポーツとしてのスキンダイビングが一般にも広まり、潜水服(ウェットスーツ)や潜水マスク、フィン(足ひれ)、シュノーケルなどを装備して、海中の景観を楽しむことが普及している。
 以下この項では潜水機器を利用する潜水技術と、そのシステムを中心に述べることとする。[山田 稔]

潜水技術の歴史

人間は昔から海の幸を求めて潜水し、真珠、アワビの採取は2000年前から行われていたが、記録に残るものとしては『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』(285)、『古事記』(712)、さらには『万葉集』にも潜水のことが記載されている。外国では紀元前332年にアレクサンドロス大王Alexander the Greatが鐘形の潜水ベルで潜水した記載や、レオナルド・ダ・ビンチLeonardo da Vinciのデッサン(1500)に潜水具がみられ、潜水への挑戦が試みられていた。しかし、実用的な潜水作業が行われるようになったのは、1690年イギリスのエドモンド・ハリーE. Hallyにより、テムズ川の水深20メートルの所で、1時間余りの潜水作業が潜水ベルによって行われてからである。ヘルメット潜水器の原型が登場したのは1819年にイギリスのオーガスタス・シーベA. Siebeによってであるが、以後、送気ポンプの普及に伴ってサルベージなどの本格的な潜水作業が行われるようになった。1878年には、潜水に伴う減圧症の原因がフランスのポール・ベールP. Bertによって究明され、1906年には、減圧症を予防するための減圧表もイギリスのジョン・ホールデーンJ. Haldaneによって完成し、危険であった潜水の安全性が向上した。1935年には、これまでの空気潜水の限界を超えた122メートル潜水をヘリウムと酸素の人工空気を使ってアメリカ海軍が成功させ、混合ガスによる深海潜水の幕開きとなった。
 また、空気潜水も1943年にクストーJ. Y. CousteauおよびガニャンE. Gagnanによってスキューバ(アクアラング)が開発され、第二次世界大戦時には各国の海軍にフロッグメン(潜水工作員)が設置された。これに伴って潜水技術の教育訓練体制が整い、多くのダイバーの誕生、サルベージなど潜水技術の向上がみられた。また、海軍を退役したダイバーによる民間での潜水作業が活発化し、学術調査や水中スポーツとしてのスキューバダイビングが広く普及することになった。
 深海潜水の分野では1957年にジョージ・ボンドG. Bondにより飽和潜水技術が開発され、潜水時間を長く、潜水深度を深くすることが可能になり、日本においても海中居住実験シートピア計画(1971~75)や300メートル潜水実験のニューシートピア計画(1985~91)が行われ、海上自衛隊では400メートルを超える飽和潜水も行われている。
 現在、人間の最高潜水深度は1992年フランス・コメックス社での701メートル相当圧(潜水タンク内での潜水)で、呼吸ガスには水素が使われた。将来、ダイバーの身体に直接100気圧もかかる1000メートル以深の潜水も予想されている。[山田 稔]

近年の潜水技術

現在ではサルベージ、港湾建設、橋脚工事などの水中土木、海底石油・天然ガス開発に伴う水中作業、魚礁・定置網の設置などの水産業、水中生物の生態観察、海中環境の調査、古代沈船や遺跡の調査などの学術調査、飛行機事故や海難事故時の人命救助、水中爆発物の処分などの防衛活動、さらにはスポーツに至る広い範囲で潜水が行われている。
(1)スキューバダイビング ダイバーが自ら呼吸ガスを携行する潜水器をスキューバまたは自給気潜水器という。それらを装着して潜水することをスキューバダイビングという。スキューバダイビングは、水中を自由に行動できる、取扱いが容易で技術を習得しやすく軽便である、などの特徴があり、潜水作業の大半はこのスキューバダイビングによって行われているほか、マリンスポーツとしても広く親しまれている。
(2)飽和潜水 深海潜水を行う飽和潜水は、ダイバーの身体にヘリウムなどの不活性ガスが飽和状態になる1日以上の潜水を続ける方法で、いったん飽和に達してしまうと、減圧時間は1週間、1か月間、潜水を続けても同じ時間ですみ、効率がよくなる。通常は2週間連続程度の潜水が行われている。飽和潜水が開発されたことによって、これまで夢物語であった海底居住が可能になり、ヨーロッパやアメリカでは、フランスのプレコンチナン計画、アメリカのシーラブ計画、日本ではシートピア計画も実施され、海洋生物などの調査研究に成果をあげた。また、今日、海底石油生産の活発な北海、メキシコ湾では、飽和潜水による潜水作業が行われ、深海でも精度の高い水中作業に実績をあげている。2000年8月に起こったロシア原子力潜水艦「クルスク」の沈没事故(水深108メートルに沈没)では、飽和潜水による救難作業が行われた。深海潜水では、ダイバーを加圧、減圧するとともに高圧下での居住空間でもある減圧タンク、および減圧タンクに接続できダイバーを加圧状態のまま海底へ移送する水中エレベーターが必須(ひっす)の潜水装置で、深海潜水システムとよばれている。[山田 稔]

潜水と人体の科学

水中は水深10メートルごとに1気圧ずつ加算される高い水圧があり、そこへ潜水するダイバーは水圧と同等の圧力にさらされている。このために、耳の痛み、上昇時の肺の破裂、ドライスーツの締め付け・過膨張、関節の痛み、呼吸抵抗の増大などの問題がおこる。また、ダイバーは水圧同等の高い圧力の呼吸ガスを呼吸し、吸収しているために、窒素酔い(40メートル以深)、体内に溶解していたガスが速い減圧により血管などで気泡化しておこる減圧症(潜水病)、深海潜水では高圧神経症候群などの障害がおこる。
 このほか、冷たい水温での体熱損失、呼吸ガス中の酸素濃度の問題(酸素欠乏、酸素中毒)、炭酸ガスの増加から炭酸ガス中毒、ヘリウム混合ガスを吸入すると音速の違いからおこるヘリウムボイス(ことばの強弱が不明瞭(ふめいりょう)な音声となる)など、潜水中の問題は多いが、これらを克服して安全を確保するのが潜水技術である。[山田 稔]
『アメリカスポーツ潜水協議会編、小林庄一・日下部暘訳『スポーツ潜水の科学と実際』改訂増補版(1980・日本YMCA同盟出版部) ▽Y・ベリー他著、関邦博訳『潜水学』(1982・マリン企画) ▽労働省安全衛生部労働衛生課編『改訂 潜水士テキスト』(1976・中央労働災害防止協会) ▽海洋科学技術センター編『潜水技術用語集』(1985・全国官報販売協同組合) ▽小林庄一著『環境科学叢書 人と潜水』(1975・共立出版)』

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世界大百科事典内の潜水の言及

【飛込競技】より

…水上競技の一種で,ダイビングともいう。飛込台から水面に達するまでの技術,優美さを競う。飛板飛込みと高飛込みに大別され,飛板飛込みでは1mまたは3mの高さに設けられた弾力性のある飛板springboardを使用する。国際試合などでは男子11種目(制限選択飛び5,自由選択飛び6),女子10種目(制限選択飛び5,自由選択飛び5)が行われる。高飛込みは5m,7.5mまたは10mの固定した台platformから飛ぶ。…

【スキンダイビング】より

…素もぐり,あるいはとくに大がかりな道具を用いずに行う潜水のこと。潜水そのものは古代から魚をとり,海底の貝や海草などをとる技術として行われてきた。…

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