アフィン変換(読み)アフィンへんかん(英語表記)affine transformation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフィン変換」の意味・わかりやすい解説

アフィン変換
アフィンへんかん
affine transformation

アフィン空間に作用する変換である。座標で表現すれば次のようになる。いま,x および y を,成分 (x1x2,…,xn) および (y1y2,…,yn) をもつ n 次元ベクトル,An 次の正方行列a を定ベクトルとする。対応 yAxa の形,すなわち x の成分に対する1次式で表わされるとき,アフィン変換という。ただし, が一対一対応であることを保証するために,A行列式が0でないと仮定する。アフィン変換で特に a平行移動という。 a が零ベクトルの場合,すなわち,対応 は,普通の線形変換になる。アフィン変換は,より直感的な表現を用いれば,直線を直線に移し,平行な線分の比を不変に保つような全単射として特徴づけることもできる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ぐんまちゃん

群馬県のマスコットキャラクター。人間だと7歳ぐらいのポニーとの設定。1994年の第3回全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック群馬大会)で「ゆうまちゃん」として誕生。2008年にぐんまちゃんに改名...

ぐんまちゃんの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android