日本大百科全書(ニッポニカ) 「アフリカヒナギク」の意味・わかりやすい解説
アフリカヒナギク
あふりかひなぎく
african daisy
[学] Lonas annua (L.)Vines et Druce
Lonas inodora Gaertn.
キク科(APG分類:キク科)の半耐冬性一年草。地中海沿岸地方原産。高さ30センチメートル、多く分枝し、茎は赤みを帯び強い。葉は再羽状で、裂片は離生して線形である。花は花頭の径1.2センチメートルほどの黄色い小さな管状花からなり、14かそれ以上、密に頂生の散房花序をなし、全花の直径は6~7センチメートルになる。種子は微細で、春に種を播(ま)く。花期は7~10月、花もちがよく、栽培しやすい。切り花、花壇用のほか永久花として用いられる。ドライフラワーの流行により、よく栽培されるようになった。ドライフラワーにするには、花が全開する直前に切り、小さく束ね、半日陰の風通しのよい所に逆さにつるして仕上げる。
[山口美智子 2022年1月21日]