アブー・マーシャル(その他表記)Abū Ma`shar al-Balkhī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アブー・マーシャル」の意味・わかりやすい解説

アブー・マーシャル
Abū Ma`shar al-Balkhī

[生]787.8.10. ホラーサーンバルフ
[没]886.3.9. ワーシト
ペルシアの天文学者。中世ヨーロッパでは Albumasarの名で占星術師として知られている。イスラム世界において,潮の干満が月の朔望関係があることを発見した最初の人である。主著『大入門書』 al-Madkhal al-kabīr。

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世界大百科事典(旧版)内のアブー・マーシャルの言及

【占星術】より

… アウグスティヌスの《神の国》にあるように,占星術を非合理的とするキリスト教会の弾圧によって,5世紀以降のヨーロッパでは姿を消すが,ネストリウス派キリスト教徒などの手によって古代占星術の伝統はイスラム世界に伝えられた。アブー・マーシャルAbū Ma‘shar(ラテン名アルブマサルAlbumasar。787‐886)やバッターニーが特に有名で,その占星術書は12世紀ころからラテン語訳されてヨーロッパにも知られるようになった。…

※「アブー・マーシャル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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