アプリオリ確率(読み)アプリオリかくりつ(その他表記)apriori probability

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アプリオリ確率」の意味・わかりやすい解説

アプリオリ確率
アプリオリかくりつ
apriori probability

先験的確率ともいう。非常に多数粒子から成る系の時間的発展をたどることは困難なので,これを統計力学的に扱う場合には「エネルギー一定という条件もとで許される系全体のミクロな状態はすべて等しい出現確率をもつ」と仮定する。これを等重率の原理という。アプリオリとはラテン語で先験的という意味で,統計力学の基本仮定として等重率の原理を先験的に導入して用いることからアプリオリ確率の名がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android