アポフィス(読み)あぽふぃす(その他表記)Apophis

デジタル大辞泉 「アポフィス」の意味・読み・例文・類語

アポフィス(Apophis)

太陽系小惑星99942番の名称アテン群に属す地球近傍小惑星一つ直径約325メートル。発見時に地球と衝突する可能性が指摘されたが、その後の観測により、少なくとも21世紀中には衝突しないことがわかった。2016年に打ち上げられた米国の小惑星探査オシリスアペックス(旧称オシリスレックス)が、2029年に最接近して探査を行う予定

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アポフィス」の意味・わかりやすい解説

アポフィス
あぽふぃす
Apophis

小惑星99942番の名。2004年にアメリカのタッカーRoy A. Tucker(1951― )、トーレンDavid J. Tholen(1955― )、ベルナルディFabrizio Bernardi(1972― )の3人が発見した。名称は古代エジプトの破壊神アペプApepのギリシア名に由来する。軌道長半径が0.992天文単位で、離心率は0.191。公転周期は0.89年(約323日)。地球近傍小惑星で、地球軌道のすぐ外側から金星軌道付近を公転している。直径は325メートルで、小惑星番号をもつ天体ではもっとも小さいものである。発見時に、2029年に地球と衝突する可能性が指摘され、一時話題になったが、その後の詳細な観測で、2029年には衝突しないことがわかっている。

[編集部 2023年7月19日]

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