コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

地球近傍小惑星 ちきゅうきんぼうしょうわくせいnear-Earth asteroid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地球近傍小惑星
ちきゅうきんぼうしょうわくせい
near-Earth asteroid

火星の軌道より内側に軌道をもつ小惑星をさす。これらは次の3つに大別される。 (1) 地球の軌道より内側の軌道をもつアテン Aten群,(2) 近日点では地球軌道より内側,遠日点で地球軌道と火星軌道の間を通るアポロ Apollo群,(3) 地球軌道より外側だが火星軌道の内側を通るアモール Amor群。現在までに確認されている地球近傍惑星は 400以上。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ちきゅうきんぼう‐しょうわくせい〔チキウキンバウセウワクセイ〕【地球近傍小惑星】

火星より内側の地球近傍に軌道をもつ小惑星の総称。軌道要素によって分類されたアポロ群アテン群アモール群という三つの群があり、累計1万6300個以上見つかっている。その中で地球に0.05天文単位(約750万キロメートル)以内に接近し、直径100メートル以上のものは「潜在的に地球と衝突する恐れがある小惑星」(PHA)と呼ばれ、NASA(米航空宇宙局)による追跡プロジェクト(NEAT)が続けられている。地球接近小惑星近地球型小惑星アポロアモールアテン型小惑星AAA天体NEA(near earth asteroid)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地球近傍小惑星
ちきゅうきんぼうしょうわくせい
Near Earth Asteroid

地球に接近する軌道をもつ天体(地球近接天体Near Earth Object)のうち、小惑星をさす。近地球型小惑星ともよぶ。
 地球近傍小惑星はその軌道により、アポロ群(地球軌道の内側にくる事もある小惑星、2008年1月の時点で約2500個)、アモール群(小惑星の近日点が地球と火星の間にある小惑星、2008年1月の時点で約2200個)、アテン群(地球軌道の内側にあるが、地球軌道の外側にくる事もある小惑星、2008年1月の時点で約400個)に分けられる。また、常に地球軌道の内側にある小惑星も発見されている。
 恐竜を絶滅させた原因が巨大隕石(いんせき)の落下であるという説が有力視され、地球に落下(または衝突)する可能性のある地球近傍小惑星への関心が高まっている。そこで、1996年3月に地球近傍小惑星や彗星(すいせい)などの軌道を正確に観測する体制が国際スペースガード財団として発足した。日本でも日本スペースガード協会が1996年(平成8)6月に設立され、活動している。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

地球近傍小惑星の関連キーワードNEARシューメーカーOSIRIS Rexコメットハンタースペースガード火星横断小惑星パンスターズはやぶさ2リュウグウRyuguアポフィスファエトン特異小惑星イトカワベンヌ

今日のキーワード

跋扈

[名](スル)《「後漢書」崔駰伝から。「跋」は越える意、「扈」は竹やな》魚がかごを越えて跳ねること。転じて、ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。「軍閥の跋扈」「悪辣な商売が跋扈する...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android