日本大百科全書(ニッポニカ) 「アマデウス四重奏団」の意味・わかりやすい解説
アマデウス四重奏団
あまでうすしじゅうそうだん
Amadeus Quartet
イギリスの弦楽四重奏団。1947年、バイオリンのノーバート・ブレイニンNorbert Brainin(1923―2005)とジークムント・ニッセルSiegmund Nissel(1922―2008)、ビオラのピーター・シドロフPeter Schidlof(1922―1987)、チェロのマーティン・ロベットMartin Lovett(1927―2020)により結成され、1948年1月ロンドンのデビュー演奏会で成功を収め、以後メンバー不変のまま、世界各地で演奏会、レコーディングに活躍を続けた。初来日は1958年(昭和33)。現代的で明快、かつ説得力の強い演奏で、名称のとおりモーツァルトを得意としたが、ベートーベン、ブラームス、ハイドンなどにも定評があった。
[美山良夫]