アラワク語族(読み)アラワクごぞく(その他表記)Arawakan languages

精選版 日本国語大辞典 「アラワク語族」の意味・読み・例文・類語

アラワク‐ごぞく【アラワク語族】

  1. 〘 名詞 〙 南アメリカアメリカ・インディアン語最大の語族。分布地域が広く、北はカリブ海大アンティル諸島からアメリカのフロリダ半島に及び、南はパラグアイ北部、西はペルー海岸、東はアマゾン河口に達する。歴史や言語分類については未詳の部分が多い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アラワク語族」の意味・わかりやすい解説

アラワク語族
アラワクごぞく
Arawakan languages

南アメリカのアメリカインディアン諸語のうち,最大で,最も広い分布域をもつ語族の一つ。ブラジル,ペルー,コロンビア,ベネズエラ,ギアナなどで話され,スペインによる征服以前には,もっと広く分布していた。いまは死語となったが,かつてアンティル諸島で有力に話されていたタイノ語はヨーロッパ人が初めて接した先住民の言語である。現在話されているおもなアラワク系の言語は,コロンビアのゴアヒロ語,ペルーのカンパ語やマチゲンガ語,ボリビアのモホ語やバウレ語など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android