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死語 しごextinct(dead) language

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

死語
しご
extinct(dead) language

現在話し手がなくなってしまった言語。ほとんど言名しか伝わっていないものから,多くの文献を有し音韻や文法がかなりよく知られているものまである。厳密にはヒッタイト語などのように現在その系統が絶えてしまった言語をいうが,ラテン語古典ギリシア語のように,そのままの形では文字言語として習得されるだけで,それを母語として話す者のなくなった言語をも語ということがある。

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デジタル大辞泉の解説

し‐ご【死語】

古く使用されていたが、現在ではどの民族にも使用されなくなってしまった言語。
一言語の中で、古く用いられていた単語で、今は全く使用されなくなってしまったもの。廃語。⇔活語

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百科事典マイペディアの解説

死語【しご】

日常生活に使用している人がいないと認定される言語。そのにない手が完全に死滅して,その資料の発掘解読などによって知られるもの(ヒッタイト語エトルリア語など),古く文語として固定し特殊な文書の読み書きに用いられているが,日常語としては現在使用されていないもの(サンスクリットラテン語など)がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

しご【死語】

話し手を失い,文献にしか残っていない言語。民族や人種の存亡と言語のそれとは本質的に別個の問題であるが,具体的な歴史のなかでは完全に死滅してしまった言語も多い。たとえば,ローマが繁栄する以前に有力であったエトルリア人の言語(エトルリア語)は,墓碑銘など多くの資料を残しながらもラテン語に征服されてしまった。小アジアでも前2000年代から長い間にわたって,ヒッタイト語をはじめとするいくつものインド・ヨーロッパ語が話されていたが,その後,アラビア語,トルコ語に圧倒され,現在ではイラン語系の遊牧民であるクルドの言語が生きているにすぎない。

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大辞林 第三版の解説

しご【死語】

過去に使用された言語で、今では一般の言語生活上使われなくなった言語。古代ギリシャ語・古代ラテン語など。
廃語はいご 」に同じ。 → 活語

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

死語
しご

文字記録のみを残して、実際に話されなくなった言語。厳密には、口頭語だけでなく、文字言語としても使用されなくなった言語のことをいう。たとえば、古代メソポタミアおよびその周辺地域で楔形(くさびがた)文字の記録を残すシュメール語、アッカド語、ヒッタイト語、フルリ語、ウガリト語、そのほか聖刻文字で知られる古代エジプト語、ヒッタイト象形文字言語、クレタのミノア文字言語、古代インダス文字の言語、古代イタリアに栄えたエトルリア語などは、すべてこのような死語である。これらのなかには文字あるいは言語そのものも未解読のものが少なくない。
 他方、古典中国語やギリシア語、ラテン語、あるいは古代インドのサンスクリット語、古典アラビア語などは、実際には話されなくなっているけれども、宗教や学問の言語として生き続けており、またこれと同源の話しことばが、たとえばラテン語に対するロマンス語のように、別の形で存続しているので、完全な死語とはいえない。[松本克己]

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