20世紀西洋人名事典 の解説
アリスティード マイヨール
Aristide Maillol
1861.12.8 - 1944.9.27
フランスの彫刻家,画家。
バニュルス・シュル・メール生まれ。
1885年パリのエコール・デ・ボーザールに入学するが、授業に失望し、印象主義、ゴーギャンたちの影響を受け、ナビ派風の装飾的構図で油彩、タピストリー下絵を書く。1893年故郷にタピストリー工場を創設したが、作業で視力を弱くし1898年頃から彫刻を始める。代表作に「地中海」、「イル・ド・フランス」(1920〜25年)、「アルモニー」(’44年)などがあり、ロダンの苦悩に満ちた造詣を拒絶し、主として裸婦を明るい感性で扱い、明確なフォルムを生み出す。ロダン以後の20世紀彫刻の最初の指標となった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報