日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルカイズム」の意味・わかりやすい解説 アルカイズムあるかいずむarchaism 擬古主義。用語や形式の点で、古いものを再現したり、まねたりする傾向。この風潮はとくに18世紀の新古典主義の時代にみられ、イギリスでは薄幸の詩人T・C・チャタートンが中世の詩を偽造する事件が起こるほどであった。アルカイズムは、しばしば時流に流された軽薄なモダニズムに一石を投じる役割を果たしながらも、これにとらわれると懐古趣味に堕してしまうという両刃の剣となるおそれがある。[船戸英夫][参照項目] | チャタートン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例