ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャタートン」の意味・わかりやすい解説
チャタートン
Chatterton, Thomas
[没]1770.8.24. ロンドン
イギリスの詩人。いわゆる「ゴシック・リバイバル」の代表者。中世の文書や各種の写本を発見したと称して自身の創作を発表,15世紀の詩人トマス・ローリー作と称する詩篇が特に有名。当時流行の中世趣味に投じて広く流布したが,この虚構は 1777年 T.ティリットに看破された。しかし作品自体の優秀さは広く認められている。 70年ロンドンでコミック・オペラ『復讐』 The Revengeが上演され一時的成功を収めたが,同年8月貧窮に絶望して,わずか 18歳でヒ素をあおいで自殺した。
チャタートン
Chatterton, Ruth
[没]1961.11.24. コネティカット,ノーウォーク
アメリカの女優,作家。 1914年 J.ウェブスターの『あしながおじさん』のジュディ役で成功し,アメリカ,イギリス各地を巡業,そのほか多くの映画にも出演。小説には,『裏切り者』 The Betrayers (1954) ,『孔雀の誇り』 The Pride of Peacock (55) などがある。
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