ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 アルゴス観測衛星システムアルゴスかんそくえいせいシステムARGOS system 人工衛星による位置データ収集システム。おもに海洋学や気象学の分野で利用される。1978年,アメリカ海洋大気局 NOAA,アメリカ航空宇宙局 NASA,フランス国立宇宙研究センター CNESが共同で開発した。海面に漂流ブイ(浮標)を放流,そこから発信される水温や気圧などの観測データが人工衛星を中継して地上局へ送られ,解析・処理される。人工衛星が発信源から電波を受け取る際に起こるドップラー効果による周波数のずれを測定することで位置を割り出す仕組みで,ブイの位置および時間経過による軌跡から海流を知ることができる。日本では海上保安庁によって運用された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by