アルジェリア国家評議会(読み)アルジェリアこっかひょうぎかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルジェリア国家評議会」の意味・わかりやすい解説

アルジェリア国家評議会
アルジェリアこっかひょうぎかい

1992年1月,軍事クーデターによってアルジェリアに成立した暫定政権。 91年末のアルジェリア史上初の複数政党制による総選挙でイスラム救国戦線 (FIS) が圧勝したのち,FISとの共存に失敗したシャドリ大統領が辞任,翌日 FISの台頭に反対して軍事クーデターが起った。モロッコに亡命していた独立戦争の指導者モハメド・ブーディアフが議長として選任されたが,オザール国防相がメンバーに加わっており,実質上軍部の影響力が強く反映されている。 92年2月,非常事態宣言を発令,FISへの弾圧を強化した。 93年6月,内政の正常化のために「 (民政) 移行期間についての国民合意に関する綱領案」を発表したが,FISは除外された。

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