20世紀西洋人名事典 の解説
アルジャーノン・チャールズ スウィンバーン
Algernon Charles Swinburne
1837 - 1909
英国の詩人,評論家。
ロンドン生まれ。
貴族の家に生まれ、オックスフォード大学に入学するが中退。ラファエロ前派運動の影響を受け信仰を失い、共和政治に共鳴する。ギリシャ文学に親しみ、在学中からの華麗な詩才をうたわれ詩劇「キャリドンのアタランタ」(1865年)で脚光を浴びたが、年を追って異教的耽美主義の傾向を強め、キリスト教批判、エロティシズムで反響を引き起こした。主な著作にイタリアの独立運動に刺激された「日の出前の歌」(’71年)や共和制をたたえた「詩と歌謡第二集」(’78年)などがある。晩年は耳が聞こえなくなり、友人の作家ワッツ・ダントンのもとで世話になる。精神的にもまいっており、キリスト教の再教育を受けるが覇気を無くし生涯を閉じた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報