ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルス・オプの哲学」の意味・わかりやすい解説 アルス・オプの哲学アルス・オプのてつがくPhilosophie des Als-Ob 「かのようにの哲学」ともいい,ドイツの哲学者 H.ファイヒンガーが同名の著作 (1911) で展開した哲学理論。彼はすべての諸概念を仮構のものとみなし,それらは人間の実用的目的を満足させるため,あたかもそれらが現実にある「かのように」 Als-Ob設定したと考えた。この学説は直接にはショーペンハウアーに,間接的にはカントの現象と物自体の区別に淵源をもつ。今日の英米のプラグマティズムにもきわめて近い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by