20世紀西洋人名事典 「アルテュールオネッゲル」の解説
アルテュール オネッゲル
Arthur Honegger
1892 - 1955
フランスの作曲家。
ノルマンディーノル・アーヴル生まれ。
シュトラウス、ワーグナー、サティ、ラベルなどに影響を受け、また両親はスイスのドイツ語を話す地方の人であることなど、近代のフランスとドイツの音楽を巧みに融合したのも、環境と血統によるものが大きい。1921年の作品、オラトリオ「ダヴィデ王」で認められ、このころの作品として「嵐への序曲」「パシフィック」などがあり、ダイナミックな感情の盛り上がりを巧みにみせている。「弦楽4重奏曲」(’17年)、「アルカイック組み曲」(’51年)などを見ると新古典派であり、「第5」(’51年)など現代の古典にふさわしい格調の高さである。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報