20世紀西洋人名事典 の解説
アルフレッド・L. ウェゲナー
Alfred Lothar Wegener
1880.1.11 - 1930.11
ドイツの気象学者,地球物理学者。
元・ハンブルク大学教授,元・グラーツ大学教授。
ベルリン生まれ。
ハイデルベルク大学,インスブルク大学に学ぶ。
兄のクルト・ウェゲナーは気象学者、妻は気候学の大家W.ケッペンの娘である。大学で天文学、気象学を学び、惑星運動の計算で学位を取る。1906〜08年デンマークのグリーンランド探検隊に参加、気象と氷河を観察。帰国後、W.ケッペンの知遇を得、大西洋の両岸の古生物の類似を発表、’12年地質学会で大陸移動説を唱え、’15年「大陸と大洋の起源」を出版、注目を浴びる。’30年4回目のグリーンランド探検の帰途に遭難死亡。ケッペンとの共著「地質時代の気候」(’24年)は著名であり、妻エルゼの書いた伝記に「ウェゲナーの生涯」(’60年)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報