アルフレートペル(その他表記)Alfred Poell

20世紀西洋人名事典 「アルフレートペル」の解説

アルフレート ペル
Alfred Poell


1900.3.18 - 1968.1.30
オーストリアのバリトン歌手。
リンツ生まれ。
インスブルック大学で医学を学んだが、その後、ウィーンの音楽アカデミーで声楽を学ぶ。1929年デュッセルドルフの歌劇場でデビューし、10年間専属歌手を務めた後、’40年から長年ウィーン国立歌劇場のメンバーを務める。他にミラノ・スカラ座をはじめ一流歌劇場で客演する。モーツァルトのバリトン歌手として、ヨーロッパ各地で名声を得て、ザルツブルク音楽祭などにも出演。イタリアオペラを得意とし、「フィガロの結婚」のアルマヴィーヴァ伯爵などが当たり役で、’50年ブリテンの「ルクリーシアの陵辱」で大成功を修める。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む