デジタル大辞泉 「アルブレヒト城」の意味・読み・例文・類語 アルブレヒト‐じょう〔‐ジヤウ〕【アルブレヒト城】 《Albrechtsburg》ドイツ東部、ザクセン州の都市、マイセンの旧市街、エルベ川を見下ろす丘の上にある城。15世紀に建造された後期ゴシック様式の城で、1710年にザクセン選帝侯フリードリヒ=アウグスト1世の下、王立磁器製作所が開設された。1864年まで、中国や日本の磁器を模倣したマイセン磁器の製作が続けられた。アルブレヒトブルク城。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界の観光地名がわかる事典 「アルブレヒト城」の解説 アルブレヒトじょう【アルブレヒト城】 ドイツ東部、チェコとの国境に近いザクセン州の州都ドレスデン(Dresden)北西約25km、陶磁器の生産で世界的に有名なマイセン(Meiβen)にある古城。エルベ川に面した丘陵の上に建つ後期ゴシック様式の城郭で、かつてのマイセン辺境伯の居城である。1471~1483年にかけて築城され、その後改築・増築が行われ、1524年にほぼ現在の姿の城郭となった。すぐそばにマイセン聖堂がある。この城は、そのマイセン陶器の原点ともいわれる場所である。ザクセン選帝侯とポーランド国王を兼任した「強健王」アウグスト2世(1670~1733年)は、熱狂的な東洋磁器の蒐集家(しゅうしゅうか)として知られていたが、白磁(はくじ)の自国生産を目指し、錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーにその開発を命じた。ベトガーは1709年にその焼成に成功し、翌1710年にアルブレヒト城内に王立マイセン磁器製作所を設立し、本格的な陶器の生産を開始した。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報