アルボガスト(その他表記)Arbogast

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルボガスト」の意味・わかりやすい解説

アルボガスト
Arbogast

[生]?
[没]394.9.8.
フランク民族出身の古代ローマ将軍グラチアヌス帝に仕えて騎兵長官に昇進,次いでウァレンチニアヌス2世の軍務長官として実権を握った。やがて帝と対立すると,392年おそらくウァレンチニアヌス2世を殺しローマの修辞学者 F.エウゲニウス皇帝とし,異教の復活を企てた。しかしエウゲニウスを認めないテオドシウス1世に北イタリアのフリギドゥスの戦いで敗れて自殺した。

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世界大百科事典(旧版)内のアルボガストの言及

【リコメル】より

…後期ローマ帝国の将軍。異教徒のフランク人でアルボガストArbogast(ウァレンティニアヌス2世治下の実力者でエウゲニウスの擁立者)の伯父。377年グラティアヌス帝により皇帝大本営の将校団長官(コメス・ドメスティコルム)に任じられ,対西ゴート戦のためトラキアへ派遣されたのち,東方に残ってテオドシウス1世の下で軍司令官となる。…

※「アルボガスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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