異教(読み)イキョウ

デジタル大辞泉 「異教」の意味・読み・例文・類語

い‐きょう〔‐ケウ〕【異教】

ある特定宗教を奉ずる者の立場からみた他の宗教。特に、キリスト教の立場から、キリスト教以外の宗教。「異教徒」
[類語]邪教邪宗邪法外道

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「異教」の意味・読み・例文・類語

い‐きょう‥ケウ【異教】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 自分たちの信じるものと異なる教えや宗教。否定的にいうことが多い。
    1. [初出の実例]「褒貶の義、あるひは異教(イケウ)にはしり、或は卑俗にしたがって可否一定ならず」(出典信長記(1622)起)
    2. [その他の文献]〔韓愈‐華山女詩〕
  3. 特にキリスト教で、キリスト教以外の宗教をさす。
    1. [初出の実例]「『モルモン』宗は耶蘇教より分れたる一種の異教にて」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

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世界大百科事典(旧版)内の異教の言及

【異端】より

…ギリシア語hairesisに由来し〈分派〉を意味する語であるが,通常は特定の教義を信奉・標榜する団体において,正統教説に対立して,断罪・排除される立場,もしくはその主張者をさす。したがって,異端は,正統orthodoxyの対立物として定義されるかたわら,ことなった教義にもとづく敵対物たる異教とは区別される。ヨーロッパにおいて,異端が問題となるのは,歴史的には,キリスト教の確立以降である。…

※「異教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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