西燕(読み)せいえん

精選版 日本国語大辞典 「西燕」の意味・読み・例文・類語

せい‐えん【西燕】

中国五胡十六国時代の国。三八四年から三九四年まで存続期間が短いので十六国のうちには数えない。前燕の滅亡後、慕容(ぼようおう)が前秦を攻め、長安に拠って燕興と改元後燕慕容垂に併合された。

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デジタル大辞泉 「西燕」の意味・読み・例文・類語

せい‐えん【西燕】

中国、五胡十六国時代の国。384年、鮮卑族の慕容泓ぼようおう建国。都は長安。394年、後燕の慕容垂に滅ぼされた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西燕」の意味・わかりやすい解説

西燕
せいえん
Xi-yan; Hsi-yen

中国,五胡十六国時代の一国 (384~394,ただし十六国には数えられない) 。前燕最後の皇帝慕容い (ぼようい) の弟,泓 (おう) が前秦を破って建てた国。内部対立が激しく,後燕攻撃を受けて中興9 (394) 年滅亡。

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旺文社世界史事典 三訂版 「西燕」の解説

西燕
せいえん

384〜394
五胡十六国の一国である鮮卑 (せんぴ) 族の慕容 (ぼよう) 氏の建てた国
前燕の滅亡後,前秦の苻堅 (ふけん) に属していた王族慕容泓 (おう) と弟の沖 (ちゆう) が自立し,陝西に燕を再興したが,のち後燕 (こうえん) に併合された。

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改訂新版 世界大百科事典 「西燕」の意味・わかりやすい解説

西燕 (せいえん)
Xī Yān

(五胡)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「西燕」の意味・わかりやすい解説

西燕
せいえん

五胡十六国

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世界大百科事典(旧版)内の西燕の言及

【燕】より

…やがて一族に内訌が起こり,前秦の苻堅に征服された。苻堅が淝水で東晋に敗れると,一族は国家再興を企て,西燕(384‐394)と後燕(384‐407)が興ったが,後燕は西燕を滅ぼし,河北,河南,山西,山東さらに遼東に及ぶ広大な帝国を建設した。しかし397年北魏が首都中山(河北省定県)に迫ると,国家は瓦解して南燕(河南,398‐410)と北(407‐436)に分裂した。…

※「西燕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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