アルマーデン鉱山(読み)アルマーデンこうざん

最新 地学事典 「アルマーデン鉱山」の解説

アルマーデンこうざん
アルマーデン鉱山

Almaden mine

スペインCiudad Real州Almadenにある世界最大級の水銀鉱床。付近はシルル紀粘板岩珪岩・玄武岩・ハイアロクラスタイトからなる。鉱床は薄い泥岩を挟む厚さ60mの珪岩層中にあり,層理に沿った厚さ数mの3鉱体で,走向E-W,ほば直立,走向・傾斜延長とも400~500m。主要鉱石は辰砂・自然水銀で,鉱染状・網状に産出黄鉄鉱は粘板岩中にも広く鉱染,その重いS同位体比は堆積性を示唆。微量のNi・Gaを含むが,Sb・As・Au・Bを含まない。熱水性後生鉱床と考えられていたが,カルデラを伴う海底火山活動による同生説が有力。古代ムーア人がすでに採掘・利用していたが,生産記録のある1499~1992年の間,27.6万tのHg(粗鉱品位2~3%)を産出して終掘。これは世界総生産量の1/3に相当。1970年代にローマ時代の旧坑のLas CuevasとEntredichoの下部に新鉱体を発見。埋蔵量はHg量で前者が5,200t(粗鉱品位Hg5%),後者は3万t(粗鉱品位25%)で,85年から出鉱。almadenはアラビア語で鉱山の意。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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